法楽論議 ―神さまに捧げるお坊さんの熱き問答― 

【日時】 令和6年8月9日(金) 開演 19時20分
【場所】 郷福寺本堂

入場無料

コンサートと法話の会「法楽論議 ―神さまに捧げるお坊さんの熱き問答―」を開催します。

問答を挑む問者

法楽論議(ほうらくろんぎ)

本山の高野山では、高野山の守り神さま「高野明神さま」の御神前において、
毎月「問講(もんこう)」という論議が行われています。
この神前で行われる問答を「法楽論議」と申します。
なぜ神さまの前でお坊さんが問答を行うか、
このことについて、一つの物語が伝わっています。

昔、高野山がひどく荒廃した時期がありました。
その姿をご覧になっていた高野山の守り神「高野明神さま」がついに堪忍袋の緒が切れて、
このまま荒廃に任すのならば、高野山の守護を止めて神さまの世界に帰ってしまうぞとおっしゃったそうです。
大変なことになったとお坊さんたちは大慌て。
勉強や修行に励む姿をお見せし、明神さまに思いとどまってもらおうと、
奈良の都に勉強に行き、当時行われていた問答の式を持って帰りました。
そしてその問答を明神さまの前で披露したそうです。
明神さまはとてもお喜びになり、喜びの雨を降らせたというお話。
この問答は「竪精」という伝統行事として、今でも行なわれています。
現在でも夜を徹して、明神さまの前で行なわれます。

高野山の問答にも色々な形がありますが、
今回「問講(もんこう)」という形をご披露いたします。
独特の音程や節回しがあり、口調も「~候」という候文も古式ゆかしい形式です。
オペラを聞いているような、歌舞伎をきいているような問答であり、
時には声を荒げ問い正します。
真摯に行なわれる問答で、迫力があります。

昨年、高野山の勧学会という修行に出仕いたしました。
全三カ年の課程でこのような問答や経論の素読を通じて、
真言宗の教理を学びます。
学んできたものを皆さまにご披露するとともに、
高野山の法楽論議の伝統に倣い、
郷福寺でお祀りされる高野明神さまへ「法楽論議」を捧げたいと思います。

法楽論議 ライブ配信

この法楽論議の模様を、郷福寺Youtubeチャンネルにてライブ配信いたします。

唱え合わせ

問答の先立ち、講士と問者が互いの草稿を読み合わせて確認を行う「唱え合わせ」を行いました。
問答の雰囲気が分かると思います。
お時間あれば、見てみてください。

法楽論議 配役(出演者)

講士(質問に答える者) 川口三國 師(長野県中野市 勝徳院住職)
問者(質問する者)   白馬秀孝  (当山郷福寺住職)
御領解(問答に裁定を下す者)  白馬義文(当山郷福寺名誉住職 傳燈大阿闍梨)
声明  声明グループ 六大

法話の会

「法楽論議」終了後、高野山から本山布教師の先生をお招きし、
法話の会を行います。

布教師 吉武 隆善 師

この記事を書いた人

ShukoHakuba