令和7年 成田不動尊勧請140周年記念大祭 奉修

郷福寺では、令和7年(2025年)に成田山新勝寺より成田不動尊を勧請して140年の記念の年を迎え、
記念大祭を厳修いたします。

【開催日時】 令和7年11月2日(日) 140周年記念法会

【八千枚護摩供】 令和7年10月12日~11月2日

郷福寺 不動堂

八千枚大護摩供 奉修

記念大祭に当たり、郷福寺住職が「八千枚大護摩供」を執り行います。

【日程】
(前行) 令和7年10月12日(日) 開白  10月26日(日)結願
(正行)     10月26日(日) 開白  11月2日(日)結願

八千枚大護摩供とは

菜食して念誦を作し、数十萬遍を満ぜよ 
断食すること一昼夜、方に大供養を設けて、護摩の事業を作せ
応に苦練木を以て、両の頭を酥にさして焼くべし 八千枚を限りとす
已に初行満ずることを成せば、心に願い求むる所の者、皆悉く成就することを得

金剛手光明灌頂経最勝立印聖無動尊大威怒王念誦儀軌法品

八千枚護摩とは、真言宗における最大の難行の一つであり、
行者が命を懸けて行う護摩供です。
命懸けの祈願であるため、そのご利益は広大であり「心に願求するところの者悉く成就することを得、言に発すること悉く意に従う」と説かれています。古来、国難や社会での大きな要請がある時に真言宗を代表する高僧によって行われてきました。

期間は22日間あります。1日3座の護摩を修法します。
期間は前行(本修行に入る前の前段階の修行)と正行(本修行期間)の2つの期間に分かれています。

前行(ぜんぎょう)

全42座、14日。
始まる一座を「開白(かいびゃく)」と言い、終わりの一座を「結願(けちがん)」と言います。
開白は初夜(午後)から始めるとの決まりがあり、初日は午後から始まります。
(最終日は午前中で終わりますが、すぐに正行の開白がはじまります)

前行から正行の結願まで、行者には精進潔斎が求められます。
全て精進料理で過ごすとともに、寺外への外出が禁じられます。

正行(しょうぎょう)

全21座、7日。
前行が無事に結願しますと、いよいよ本修行期間に入ります。
同じように一日三座の護摩を修します。
午前2時頃から行に入り、期間に不動明王の真言十万遍を唱えます。

正行の間、行者は精進潔斎が求められるとともに、五穀(米・麦・粟・稗・豆(大豆・小豆))の禁止が課せられます。
蕎麦が五穀に入らないので、蕎麦がきや少量の野菜のみを食します。

八千枚護摩供

正行の最後の一座、結願の一座が八千枚護摩供になります。
最終日、行者は日付が変わる頃から第二十座目を修法します。
終わるのは明け方。
そこから沐浴をして身を清め、新しい法衣と袈裟に着替えます。
全て麻で仕立てた真っ白の法衣と袈裟です。
命懸けの行になるため、死装束で臨むという意味があります。

最終日は断食が課せられます。
食事はもちろんですが、水も禁止です。
水を含んだ綿で、唇を湿らすことだけが許されます。

この一座で、八千枚の護摩木を炉にくべて、
檀信徒皆さまの祈願を行います。

夕刻、
護摩が終わりますと無事に結願となります。
座を本堂に移し、歴代住職の尊霊にご法楽を捧げます。

結願を迎えますと、
行者には一杯の白粥を食することが許されます。

八千枚大護摩供 ライブ配信

多くの皆さまに八千枚護摩のご利益をお届けするため、
全日程を郷福寺YouTubeチャンネルにてライブ配信いたします。

名誉住職襖絵下書き公開と記念仏画展

記念大祭奉修にあたり、仏画講師でもある郷福寺名誉住職が本堂襖絵を揮毫いたします。
十年単位での大事業となるため、今回の記念大祭では襖絵の下書きを公開いたします。

また、
郷福寺写仏教室生徒の皆さまの仏画展も合わせて開催いたします。

お寺マルシェ

郷福寺秋の大祭 お薬師さまのおまつりで行っているお寺マルシェを開催いたします。
出店店舗につきましては、現在調整中です。

八千枚護摩供 参拝ガイド

日時 令和7年11月2日(日) 8時~14時頃まで
場所 郷福寺
不動堂内で護摩供参列と、一緒に読経して祈願します。また、お一人お一人にお不動さまの宝剣による加持をいたします。

 ご寄付いただいた皆さまには「参拝ガイド」「郷福寺勤行次第(お経本)」「招待券」を当日までに配布いたします。内拝一座から十七座まであり、時間は各十五分です。地区ごと、招待券に内拝の時間が書いています。その時間の二十分前に受付となります。各時間の二十分前に不動堂横の「内拝受付」にお越しください。
内拝には「郷福寺勤行次第」をお持ちください。詳細につきましては、配布いたします「参拝ガイド」をご覧ください。
 
下記、一口以上ご寄進いただいた方は特別祈願・祈願を承ります。
祈願お申し込みでない方につきましては、整理券をお配りいたします。 

※ 遠方檀徒の皆さまは時間指定がありません。招待券ご持参の上、各時間にお越しください。(醵金ご志納いただいた方)
※ 人数の加減により、少々お待ちいただく場合があります。予めご了承ください。
※ 不動堂内のスペースが限られていますので、招待券をお持ちの方と祈願をお申し込みの方を優先して内拝のご案内をいたします。

八千枚護摩供 特別祈願のお申し込み

記念大祭・八千枚大護摩供奉修に際し、祈願を承っております。

特別祈願 10,000円
不動堂内にお入りいただき、お名前を読み上げて祈願いたします。(祈祷札・記念品・内拝券付き)
内拝祈願 5,000円
不動堂内で祈願をいたします。(記念品・内拝券付き)
※ 郷福寺檀徒の方で、すでに醵金をいただいた方は不要です。

八千枚護摩供が行われている不動堂に内拝し、直接お加持をいただくことができます。

特別祈願をお申し込みされた方には、不動堂内拝祈願・記念品(郷福寺勤行次第)・参拝ガイド・祈祷札を差し上げます。
内拝祈願いただいた方には、不動堂内拝祈願・記念品(郷福寺勤行次第)・参拝ガイド・祈祷札を差し上げます。

事前にお申し込みいただければ、当日までにご用意いたします。当日のお申し込みでも承ります。
ご希望の方、詳しくは「お問い合わせページ」からご連絡ください。

八千枚護摩供 記念品

【郷福寺勤行次第】
名誉住職が般若心経を揮毫した特別なお経本です。
弘法大師筆と伝わる「隅寺心経」を臨書(手本として書き写すこと)をしています。
八千枚護摩供当日は護摩供参列に合わせてご一緒に読経いただきまして、祈願いたします。
護摩供内拝の際にぜひお持ち下さい。

【一生続くご利益 八千枚護摩供祈祷札】
 今回の祈祷札は「八千護摩供」と書いてある通り特別なものです。二十二日の間、行者が命懸けで八千護摩供の祈願をしたときにだけ作ることができます。
 毎年節分会でお授けしている御札は一年に一度取り替えますが、今回の御札は命懸けの祈願であるので一生続くご利益があります。文言が特別なものになりますので、一枚一枚手書きをしています。(御札にはお申し込みいただいた方のお名前もお入れします)
 今回の記念大祭に特別ご志納いただきました方(一万円以上のご志納)・実行委員をお務めいただきました方にご用意をいたします。(当日の祈願に合わせて、護摩の火に当ててお渡しします)
 八千護摩供を行わない限り二度と作ることができません。そんなに貴重なものなら、ぜひいただきたいというお声もいただいています。ご希望の方はご用意いたしますので、お寺までご連絡ください。(一枚一枚手書きする都合上、あまり大量にご用意できません。すでにお問い合わせもいただいていますので、ご希望の方は早めにご連絡ください)

成田不動尊勧請140周年記念法会・招待法会

様々なご宗旨の方にご出仕賜り、慶讃法会を厳修いただきます。

招待法会 塩尻青年僧有志の会 9時~

塩尻市内の宗派を超えた青年僧の集まりです。長興寺(洗馬・曹洞宗)、西福寺(下西条・曹洞宗)、東漸寺(洗馬・浄土宗)、善立寺(広丘野村・浄土宗)の住職・副住職により、宗派を超えた法会が行われます。

招待法会 行者御一統 11時~

 住職と共に滝行や登拝など、山岳修行に励む行者たちの法会です。高野山真言宗の僧侶や山伏・行者など、様々な方がいらっしゃいます。命懸けの行に挑むということで、修行仲間として駆け付けてくださいました。

成田不動尊勧請140周年記念法会 13時~

 当山法類寺院により、成田不動尊勧請140周年を慶讃する法会が行われます。(ご来賓・関係者のみ)

八千枚護摩供袈裟奉納法会 13時40分~

 八千枚護摩供に臨む行者は、全て白色で仕立てられた麻の袈裟を身にまといます。これには、命懸けの行であるため死装束という意味があります。この袈裟を有志の皆さまに縫っていただいています。縫ってくださった方と共に、奉納法会を行います。(袈裟奉納者のみ)

この記事を書いた人

ShukoHakuba